2011-05-29
夏を目前に扇子購入
普段の職場が小伝馬町なもので、昼休みにぶらつくと古いお店がちょこちょこある。
汗っかきだから夏になると扇子を持ち歩くのだけど、以前親から貰ったいい扇子が、昨年青山一丁目の森のビアガーデンで隣のテーブルのゲイ集団に割れた腹筋をチラ見せしながら飲んだ挙句に外苑前の居酒屋で飲み直した後帰途についたら無くなっていて酷く落ち込んだなんてことを克服する為に、ならば素敵なものを一つ買ってやろうじゃないかと欲しい物リストに入れていたところ、職場の近くに何だか扇子ばかりを扱っているお店があるじゃないか。
伊場仙
店内は内装も新しくて、ここは何かの出先機関(おみやげ的な)かと思ったら、創業から400年の歴史をお持ちとのことでした(1590年とのこと、おみそれしました)。
ホムペを見ると、浮世絵とも縁が深いようで御座います。
そもそもフィーリングで選ぼうと思っていたけども、限られた昼休み時間でベストに出会う為にお店番の娘さん(といっても何十年前か)にご相談したどり着いたのがそれ。
紙と布では特に使える年数に違いはない、というか使い方次第ですねという話から、でもやっぱり布がいいですと話してたら、小千谷縮という技法で織られたという麻織物で出来た扇子が出てきた。
こんな記事を書くくらいなのではい決定。
ちなみにですがお会計をしてもらおうとしていたら店主の方が出ていらして、はがきを一つくれた。
311の後に散乱した書類を整理していたら出てきたものらしく、なんと関東大震災の後にお店がお客さんなどに出した移転通知。
その当時、社屋は火災で消失してしまったそうですが、被災後三日も開けず、自宅で営業を再開したとのこと。
その逞しさ。
今はもう大分消費が戻っているように思うけど、やっぱり必要なのはそういう逞しさだなと思った次第でありました。
良い出会いには良い出会いがあるもんだ。
(あれ、よくみると買った値段と通信販売の値段がすげー違う。。ぞ。。あは)
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