名栗は河又。
またの名をコウモリ岩。
石灰岩。
上は駐車場からの写真。
この日は天気に恵まれ気持ちのよい一日だった。
この通り鍾乳洞。
流石石灰岩の岩場。
大小合わせ、見ただけで三つはあった。
一回中に入ってみたいもんだ。
アルトドアの遊びで「ケイビング」というジャンルがあるみたいだけど、この日も一人で来てる純粋そうな目をした変な小さなおじさんが、一人で洞穴を出たり入ったりしていた。
「純粋そうで変」というのは、アウトドアにおける何か一つのポイントである気がする。
まとめると、自然は寛容である。
この日は、まずはアップでコウモリ岩 Cブロック「いきのいい奴 10a」をOS。
(
しかしやっぱ石灰岩ってまだ怖い。
硯でする墨みたいなイメージで、テカリとヌメリを感じてしまうんだけど、そういうのからまず覆さないとダメかもね。
思考は具現化する。
)
次、石灰岩での11台ってのが無いので、3回目だしそろそろここで、ということで有名ルート「大五郎 11a」をトライ。
行けそうだったんだよ。
注意不足。
足置きが甘い。
まさかの不意落ち、つるって落下。
で怪我→終了。
しかもまたゼットクリップするし、まじであだ名がゼットクリップになるよ(やだ)。
なんかルートはこんなんばっか。
まあ楽観してるけども。
でもこの日は収穫もあって、石灰岩でも力まないで登れるようになってきた。
それを裏付ける感覚として、ホールドを前腕で掴まないで、広背筋や肩の裏を中心に背中で支えるような感覚が出来た。
その感覚で登ると、手が凄い楽で、パンプしにくい気がする。
その日は近い。
後は、色々アイテムを揃えたので、それらのデビューをさせてみた。
まず寝そべるマット。はこれ。
こういうのもまた色々種類があって、基本的に値段と比例するのは軽さや収納性。
1万越えしてくると、空気で膨らむタイプでしかも勝手に膨らむみたいな感じになってくる。
でも雑に扱いたいというのでこれ。
もっと雑に行くなら1000円もしない銀紙とスポンジみたいなよくあるやつもあるが、色がかわいいのでこれ。
結果、最高。
これが、っていうより、マットが最高。
もっと言えば、マットのある外での昼寝が最高。
バンダナなどで顔をカバーして完璧。
河又はとても人気のあるエリアらしく、この日はうちらのペアと、知り合いのペアと、知らないペアのなんと3組計6人(+変な小さいおじさん)のみ。
とても静かで、日差しでぽかぽか、動物的な幸せを満喫した。
次に座るもの。
小学生の頃、教室のゴミ箱にはまってみたことある人、もしくはいじめられてはいってしまったことがある人にはわかるすっぽり感で調子よく座れるこのチェアー。
これのオレンジ&ターコイズのカラーを導入。
これは丸めて持ち運べるので枕にもなる。
というかこの日は枕で終了。。
(ボルダリングの方が使えるかも)
アウトドアはこういうギアを揃えるのも堪りませんな。
大物だと、あとテントがあれば、結構何とかなる。
他は、バーナー、鍋とか料理系。
キャンプしたい。
スケートもそうだけど、クライミングもスポットは限られているから、いい岩場に行くと知っている人がいるみたいなつながりがある。
この日いた知り合いのペアというのも僕の知り合いではなく、僕を外岩に連れて行ってくれる人は長く登っている人なので、その人の知り合いだったんだけれども、良くしてくれて、いつもはビッグロックで登っているらしく、それがまた丁度気になっていたいいジムと噂のジムだったので、近いうちに行きたい。
ボルダリングジムは雨後の筍のように最近いっぱい出来てきているけど、ロープを練習出来るところは少ないから、ちょっとずつ開拓していく。
〈2011/5/2〉 小川山 OGAWA-YAMA
長野県、奥秩父は小川山。
正確には小川山とはちょっとずれているみたいだけど、もはやここは「小川山」以外の何者でも無い場所である少なくともクライマーにとっては。
この日はホームジムのCELLのメンバーに連れていってもらった。
(それにしても、外岩の場合ほぼ100%誰かに連れて行って貰っているけれども、ほんとにありがたい。ただただ感謝です)
G.Wの中日というのと、後はやっぱり平日というのが大きかったみたいで、本格的に出発してから3時間もかからずさくっと到着休憩無しの奇跡。
現地でもキャンプしてる人もまばら。
こんないいシーズンにこんな小川山は奇跡的。
ここの岩場は花崗岩。
花崗岩はざらざらしていてフリクション(摩擦)が効く。
最近石灰石ばっかりだったからすごい安心感。
ロープは無しでボルダー集中。
小川山にはやつがいる。
そうですそいつがくじら岩。
日本のボルダー課題にはクラシック3部作というのがあるらしく、
- 御岳の忍者返し
- 御岳のデッドエンド
御岳は電車で行けるけど、小川山は流石にやたらと来れる近場じゃないので、来た時に落としておかんといかんのです。
最初の岩はこのビクター岩。
こいつがまたかっこいい岩で、その上、写真の表側はハングっててパワーでいい課題があって、裏はバランシーな、これまたいい課題がある。
それだけに普段ならかなり混んでるらしいけど、この日はうちらと、後は外人さんのペアだけ。終わり際にもう一組来たくらい。
まずは、「日本100岩場」には載っていない、7級くらいの課題から始まって、「コンパウンド 4級」、「マントル 5級」でアップ。
そして裏に回って、出ました「三日月ハング 1級」。
いい課題。
名前の通り、薄い月のようなカチホールドがある。
それを取ってからマントルに行くまでが多分核心。
どうやって取ろうか悩んでいたら外人が一言「フラッキング」。
で出来た。
フラッキングした後に三日月カチを取ると、何故か左足に重心がしっかり乗ってて、そうしない時とあまり姿勢は変わらないようで、不思議と核心超え出来る。
おもしろいねぇ。
あの外人、白人で青いTシャツ来てマッチョでいい人だから、あれは多分スーパーマンの関係者だと思う。
ありがとうTOMODACHI。
その後は「ビクター 1級」「ランジ 1級」「ランジ 2級」とかを少し触って、そんな簡単なもんじゃないなというのを感じつつくじらに備えて終了。
クライミングにもレベルが上がるにつれてスタイルというものが出てくる。
ビクター岩で言えば、表が好きな人と裏が好きな人。
パワーでバチーンと止めて体内物質脳みそ直撃きもちい~~というパターンと、スタティック(静的)にバランスを保ちながらぬるぬる動いてじわりじわりと歓喜が股のリンパから上がってくるというパターン。
バンドには「音楽性の違いで云々カンヌン」ということがあるみたいだが、クライミングにもあるようで、幸いそういうものとはしばらく接していないからとても楽しく過ごさせて頂いていますけれども、個人的には好きなモノをいいから分けないで結果としてバランスよく共存しているという状態が一番好きかもしれない。
ということでどっちもどっちの人も、このまま好きでいたいと思う。
お昼食べて、覚えたての昼寝タイム。
もうこれから外岩と昼寝はセット確定。
気持良すぎる。
これが噂の真相、本命のくじら岩。
真ん中らへんのルートが「エイハブ船長 1級」。
空いてたのは最高だったんだけど見本になるような人もいない。
最初のスローパー取るまでに何度も撃って色々試す。
スローパー取るまでが核心だった。
取れたらすんなりでマントルも怖さ無くゴール。
正直これはかなり嬉しかったです。
1級2個、その内一つは本命、で気が抜けた。
後はみんなのスポットやら、反対側の山側にある「スパイヤー」という岩でスラブ課題の「ライト・スパイヤー 3級」など。
小川山のスラブは有名で、興味津々だったけれども、遊ばれてしまいました。
余裕がある時は本気でスラブトライもしたい。
これはスパイヤー岩裏のプーシェ岩。
もう疲れたので早々に自分の荷物をまとめちゃって自分は登らなかったけど、みんなが最後に遊んだ岩。
この岩なんかすごい良くて、ムーブがちゃんとあるし面白い。
写真は「穴プーシェ 7級」。
この横に「プーシェ 3級」。
どっちもいい課題だった。
今度来た時絶対やる。
この日は朝の3時に起きて4時集合、コンビニ寄ったりみんな拾ったりで5時前くらいに出て、7時過ぎには現地着からのクライミングスタート。
そして終わったのも7時。
12時間も外で遊んでしまった。
ちなみにくじら岩辺りは最後はCELLメンツだけになってた。
いいねぇ。
0 件のコメント:
コメントを投稿