2011-08-20

外岩の記録 2011/8/15,2011/8/18

〈2011/8/15〉 小川山 OGAWA-YAMA

 

奥秩父は小川山。
快晴。
この日は入道雲が立ち上り、それでいて天気の崩れ無い、夏そのもの。
前日に海で磯遊びを満喫していて体はバキバキ。
そしてボルダーしか経験の無い小川山での初ルート。
いざ。




最初に腰を下ろしたこちらはソラマメスラブという岩。
『日本100岩場③』で見て、★(おもしろ印)の付いている課題も多い。
しかし取り付いているパーティも多くとりあえず移動。
落ち着く場所を、ということでダンナ岩まで上がることに。




ダンナ岩。
これはまたかっこいい岩だった。
写真のルートは「働け!ロッククライマー 5.12b」。
最初にカチマッチから始まり、そこからいきなりランジとデッドの間の子みたいなムーブで一手目。
人によってはその間にある微妙なカチで経由してもいくらしいが、ボルダー出身としてはバチっと止めたい衝動に駆られる感じ。

とりあえず荷物を下ろしまずはアップ。
折角の小川山、小川山といえばスラブでしょう、ということで、ソラマメとダンナの間にある「つるかめスラブ 5.8」。
おいおい舐めてんのか?的なこのグレード。
が、取り付いて、汗。
ホントにスラブだ、ホールドが無い。
OSも、もじもじしてしまった。
一緒に行った人と共に、この日一日を示唆するような予感に襲われた。

とりあえず気温も高い中、アプローチからこのスラブで、汗だくだく。
スラブはホント汗かく。
しかしこの、何もない所に何かあると信じてその足に体重をかけ乗り込んでいくスラブというものは、醍醐味がある。
まだそれが何かはよくわからない。

アップも終わったのでダンナ岩へ戻り、「クーベルタンの逆襲 5.10c」。

これは「働け」の左の方にある、クラックでレイバックしていくルートで、岩と岩で出来たコーナーを登り、最後はランナウトしていてちょっと怖い。
スラブから一転パワームーブで、あんまりアップの意味が無かった。
マスターOS。
楽しかった。
いいルート。

そして様子を見にソラマメスラブへ。
「ソラマメ 5.9+」が空いていたのでやることに。
スメアリング入門コースということで★も2つの好ルートの様子。
マスターで挑戦。
スタートがよくわからなくて、木があるからそれ使ってもいいんじゃない?という話だったがなんか悔しいのでガンバで取り付いて、さあスタート。
そして何が醍醐味なのかわからされた。
そう、それはつまり心の問題。
ハート。
その強さ。
何回か折れかけた。
一回軽くずり落ちた。
自問自答を繰り返しながらかろうじて登れ、マスターOS。
これはもう大充実。
感謝。
ジムで積極的にスラブ鍛えておいてよかった。

次は、トライしてみよう、ということで、「働け」へ。
一緒に行った人が数便で出来たのを見て、欲が出た。
結果、全然足りず。
若干疲れもあったが、やっぱりルート用のスタミナが圧倒的に足りない。
とりあえず一手目のカチランジデッドは何度も飛んだおかげで止めた。
で集中力終了、おつかれさまでした。
でも「働け」はボルダーっぽいムーブだし、かっこいいし、とりあえず一手目は止めたし、その内こいつの為に来たいと思う。

最後に何かやろうと思い、ソラマメへ。
深く考えず、最初にやろうと思っていた「ロング・ロング・アゴー 5.10b」。
これも★2つの好ルートの様子。

参りました。

最初から結構あれ?という感じでムズイ。
やっとそこそこまで登って、びっくり。
終了点が遠すぎる。
しかもまたスラブ。
確かに登る前にロープの長さを確認されたが、60mロープじゃないと登れないというのはこういうことか。
つまり30m近くあるルート。
結果的にはこれもマスターOS。
しかしながら、精も根も尽き果てた。
ぐったり。
ああよく登った。

この日の帰りは高速近くの、駐車場の広い謎の中華料理屋へ。
ここのラーメンセットは激やばいらしい。
普通のガッツリ定食御飯に、ミニじゃないまじラーメンが出てくる。
もちろん頼まず。
全体的に味は普通。
麻婆丼の出てくるのが早すぎて、それが雄弁にこの店を説明したように思う。


〈2011/8/18〉 小川山 OGAWA-YAMA



また来たの?
また来たよ。
しかし土曜の海から始まって、日曜の小川山、火曜のジムクライム、水曜のジムクライムと続いての小川山。
ははは。

この日はマラ岩がターゲット。
アプローチスタート。
迷う。。
途中熊のウンチか?というような明らかに草食じゃないフンに何度も出くわし、考えないようにしながらアプローチし直し。
現場にいた人に、ビクター岩に入っていく所で、右じゃなくて左へ進むとわかりやすいよと教えて貰い、その通りに進み、無事到着。
アプローチを2回したくらい歩いた。




アプローチの大変さと、場所の足場の悪さから、なんとなく城山を思いだす。

アップにまずは「三太夫 5.8」。
グレードなりではあったけど、シチュエーション的に下を見ると結構怖く、しかもスラブなので、正直びびった。
「ソラマメスラブ」を経験していなかったらもっとビビっていただろう。
小川山恐るべし。

次に「イレギュラー 5.10d」マスター。
これはOSしときたくて頑張った、が、テンション。
垂壁のカチ課題。
まだまだ課題だらけ。
まずホールドがすぐ判断できない。
だからムーブもすぐに出てこない。
オブザべ力が足りない。

そして同行者用のヌンチャクをかける為に「レギュラー 5.10c」をマスター。
まさかのテンション残念賞。
しかもその時、10bだと思っていたので更にショック。

とりあえず「レギュラー」にかけた後は「イレギュラー」に戻る。
結果、RPも出来ず。
テンションが入ってしまう。

垂壁、得意だと思っていたが、そんな浅いもんじゃないね。
精進しよう。

同行者の一人が「イレギュラー」のまた右隣にある「ブラックホール 5.12b」。
これはど厳しいルートだった。
ムーブは解決してたので、次回に期待。
でも下手な13aよりは全然難しそうだった。
小川山グレードってやつか。

それにしても、外岩サイコー。

18日は東京では今年最高気温を記録したとか?
小川山はこれ以上無いくらいの快適な気温で、天気もよく見晴らしもよく、恒例の昼寝も完璧だった。
後、平日、ってのはでかい。
他のパーティが少なくて静か。
この上ない。

この日の帰りは噂の「ふじもと」という蕎麦の出る焼肉屋。
元旅館だろうという建物に、品のある猫。
肉、超うまかった。
噂に違わぬレベルの店だった。
定食だけでは足りず肉追加。
満腹サイコー。

次、小川山なら、やっぱりキャンプしたい。